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ウクライナ大統領、情勢は「地獄」 東部で苦戦!?

ウクライナ東部では、ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が再び激化しているようだ。
 当局によると、ウクライナ軍は一時的にいくつかの村を奪還したが、ロシアの激しい砲撃を受けて後退している。ゼレンスキー大統領は東部の状況を「地獄」と表現し、ロシア軍による執拗な砲撃で部隊が強い圧力を受けていることを認めた。
 ロイター通信によると、ウクライナ軍幹部は4日、ドネツク州北部のスラビャンスク近郊の2村の奪還に一度は成功したと強調した。しかし、ロシア軍の反撃で撤退を余儀なくされたと説明した。
 ロシア軍は、プーチン大統領が支配を目指すドンバス地域の一部である、残りのドネツク州の奪取を急いでいる。同州北部で持ちこたえるウクライナ軍は、中心都市ドネツクの郊外にある村ピスキで攻勢を強め、前線を築き上げた。ロシアのタス通信は5日、ロシア軍と親ロシア派がピスキを占領したと報じた。
 ドネツク州知事によると、中部トレツク州の公共交通機関の停留所が4日に砲撃され、集まっていた8人が死亡した。また、タス通信は5日、スラビャンスク市とドネツク市の間に位置するバフムト市での戦闘勃発を報じた。
 戦況が激化する中、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4日、報告書を発表し、ウクライナ軍がドンバス地域の学校や病院に陣地を築き、「住民を危険にさらしている」と批判した。ウクライナ政府は報告書に強く反発している。
 ゼレンスキー大統領は4日夜、ビデオ演説で「ロシアのテロ行為に口実を与えるものだ」と報告書を強く批判した。ロシアの侵略が正当化される条件はない。被害者と加害者を同一視するような報告書は受け入れられない。