私が介護の仕事を始めたのは「稼ぎたい」というものでした。
実はその時募集していた施設の条件が、地元ではほとんど見ることのない好待遇での募集だったのです。
そんな不純な動機がきっかけでしたが、実際に仕事を始めてみると学ぶことがたくさんあり、自身の成長につながりました。
私が勤務していたのは認知症の方を対象にした「グループホーム」という施設です。
認知症という言葉は一般に広く浸透していますが、皆さんが思う認知症のイメージと実際の認知症の方の様子はけっこう違っていて、
認知症の方は何もわからないし、何もできないということは全くありません。
むしろ素直で感情豊かですし、忘れてしまうことがイライラする!という方もいますが、発想を変えてみると短期記憶障害で忘れてしまうことが多い分毎日が新鮮です。
見方を変えることで自分の受け止め方がこんなにも変わるものなんだということが、自分の成長に大きくつながりました。
ケアビューティストになるには
これはどんなことにも使える考え方で、今は同じ介護でも違う職種についていますが常に多角的に物事をみることでいろいろな気づきがあります。
プライベートでもいろいろな見方をすることができるようになり、公私ともにイライラすることや悲しくなることがほとんどなくなりました。
介護の仕事は大変なこともありますが、人として大きく成長できる経験もたくさんあります。
これからも経験から何かを学ぶ姿勢を忘れずにいたいと思います。