しかし、偽五月は感が良く、全てお見通しで、わざと風太郎が見分けることができたかのように、風太郎を傷つけないように、悲しい嘘を付くのでした。ただ、ここで風太郎は違和感を憶えます。一度は正解し、ホッとしたのですが、どこか引っかかることがあり、もう一度しっかりと偽五月を見ます。そして、とうとう目の前にいる偽五月の正体を、口から勝手にこぼれるかの如く、ごく自然に目の前の相手の名前をいうのです。このシーンは本当に感動ものでした。見分けた相手が相手だっただけに、感動も一入です。
そして、旅館を出て、両家で写真撮影をすることに。場所は、小高い丘にある小さな鐘の前。その鐘でキスをしたふたりは結ばれるという言い伝えがあり、なんとここで、風太郎と姉妹の誰かがキスをするのです。(この時点でまだ姉妹全員変装中)