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形式的な障害者雇用に悩み苦しんだ「就職活動」

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私は16年前に病気で障害者になってしまい、左側の手脚と言語に障害があります。
様々な場面でもがき苦しみ、不条理な扱いを受けます。
まるで、ヘレン・ケラーの「三重苦」か、それ以上のようです。
障害者といえば、車椅子マークが真っ先に思い浮かびますので車椅子に対応できるよう、スロープや手すりなどを設置すれば優しいという風潮があります。
以前、私が見た区役所の窓口業務をしている職員は車椅子に座りながらですので、障害者お断りの職業・職種、事業所は減ったと感じます。
障害者雇用での障害者は、車椅子を必要とする人だけを雇用するものであって、私のような障害特性は門前払いだった経験が何度もあります。
不条理だと思って共感して頂くと嬉しく思います。
障害者が仕事に就くには、どのような施設に通所して訓練をすれば良いか、ネットで調べある就労移行支援を知りました。
ホームページには「たったの数週間で数々の大企業に就労した」という都合の良い実績があり、父と一緒に見学に行きました。
見学に行くと、ビルの1階のフロアにハローワークの求人票が何枚も貼ってあります。
結局は、自力でハローワークへ行って紹介状をもらい、求人している企業に訪問して面接や適性試験を受けると知りました。
どこが「支援」なのかと疑問を隠せませんでしたが、家にこもって悶々としているよりも、外出をして通所する決意をしました。
午前中に清掃と朝礼でスピーチを求められます。
清掃は窓やデスクを拭く際に雑巾を絞り、ほうきで床を掃きました。
私は右手だけでほうきを掃いていましたが、他の利用者は難なくしていました。
私以外のほぼ全員は、精神障害か知的障害だそうです。
後に1人暮らしをしているので、誰の助けも無く生活ができると知りました。
私はいつ・どこで・誰が・何を・どのようにしたと、順序立てて自由に発言できないにもかかわらず、発言を求められます。
車椅子が必要な人に例えると、両脚で立ち上がってウサイン・ボルトよりも速く走ることを強要されているようです。
そこまで拷問に受けなければ、仕事に就けないのかと悲しく憤りを感じました。
障害により絶対に出来ないことが出来なければならないとは、あまりにも馬鹿げたことです。
通所してたった数日で、突然いなくなる利用者があちらこちらにいました。
私の憶測の域ですが、外見上どこに障害があるのかわからない精神障害者が企業研修へ行って早々と採用に至ったと思います。
障害を隠し通して就労や転職することを「クローズ」、正直に明かして定期通院や突然の体調不良が起こると配慮を求めることを「オープン」といいます。
晴れて就労した知的障害者は、清掃やドリンクバーのメンテナンスをしている成功者として講話をしました。
障害により、仕事の選択肢が狭まらないのは羨ましいです。
三重苦では圧倒的に不利です。
タイミング良く障害者就労継続支援A型事業所の施設長が説明に来た際に、控室としている会議室に入室、名刺交換をしました。
名刺入れに就職活動用に裏面に自己PRを印刷したものと、商標登録された肩書きを名乗る際に持論に共感してくれる読者に渡すため、もう1枚を渡しました。
身体障害者であっても、ビジネスマナーに欠ける態度を取らないという意地を示すために名刺交換を何度もしています。
その際の反応がとても良かったので、通所したいと思いました。
A型事業所は施設に通所・利用している際に時給が発生しますので、圧倒的に不利な中、自力で就職活動をさせるようではないと思います。
数週間通所すると、自宅とA型事業所の市が違うため、障害者福祉サービス受給者証を提示しての利用手続きが完了しません。
そこで、施設長から3つ先の駅前に特例子会社がオフィスを構えるので、ハローワークの3点セットを持って面接へ行ったらどうかと勧められました。
ペンネームを名乗って出版するというもう1つの顔を持つ才能があるなら、まっさらな状態の特例子会社でアイディアを出し合うことに活かせるという誉め言葉を交えていました。
しかし、利用手続きが完了しないから出て行って欲しい本音と疑ってしまい、気分が良くなかったです。
父が呼び出されこの件について直接説明を受けました。
もしも失敗したら戻って来ても良いとのことで、駅3つ分の距離の通勤を頑張ろうという気になりました。
最後の通所日に施設長から4色ボールペンと「就労先で嫌がらせに遭ったらいつでも助けに駆け付ける」と直筆で書かれた名刺大のカードを贈られました。
最初の3か月間は、就労先のオフィス長からのお叱りで午前の業務を済ませ、トイレへ席を外さないよう椅子の背もたれにホワイトボードを着けられました。
この件について施設長に相談をすると、入社数日経った私の様子を見るといって、オフィスに駆け付けてくれました。
オフィス長の話では、身長180cmを超える両脚が長いため、デスクから離れて着席している姿勢に、勤務態度が悪く見え、背もたれをボードで抑えられました。
施設長がオフィスから外へ出て行くと、社内情報を漏洩しないよう関係を断てと更にお叱りを受けました。
社会人の基本である報告・連絡・相談の相手が、こんなに陰険だと駅のホームから飛び込んで自らで命を絶つ日が近付いてもおかしくありませんね。
あの障害者の就職情報誌の表紙や巻頭カラーページには、車椅子に座っている人や5本あるはずの指が生まれつき4本しかない人が載っています。
これらに共通することは「障害者就労はタイミングが大事」と話しています。
運が良ければ誰でも知っている程の大企業で働けるのか疑問ですが、私の場合は、紆余曲折を経て現在の勤め先に就労できたので本当だと思います。
入社して最初の3ヵ月お叱りを受けるという、午前中の業務を与えてくれた天敵は退職しました。
現在この組織にいることに感謝しつつ、日々業務に努めます。
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