近代民主主義は、近代初頭に英国で誕生し、その後各国に波及した。当時の有権者に女性は含まれておらず、女性は参政権を持っていなかった。有権者は主に高額納税者のみであった。近代民主主義が発展して、現代民主主義が生まれたが、両者の間には大きな違いがある。近代民主主義から現代民主主義への変化の契機となった要因の一つ目としては、選挙権の拡大が挙げられる。英国では五回にわたる選挙法の改正により民主主義を構成するメンバーが大きく変化した。二つ目は、資本主義の発達である。産業革命によって産業化・都市化したことにより、都市部への人口の流入現象がみられるようになった。それまで、農民として生計を立てていた人間の多くは労働者になったのである。資本主義とは、労働力を売って、対価であるカネをもらうというもので労働力が市場で売買される。景気が良いと労働力に対する需要が高まり、賃金が上がる。一方、不況だと物を売っても売れないので多くの労働力が不要となり、労働者の数も少なくていい。労働賃金も下がり、最悪の場合首切り、解雇といったことがむき出しの資本主義化のもとでは平然と行われていた。現在では労働基本法、労働基準法などの法整備が行われたことでかつてのように、クビにされることはほとんどないといっても過言ではないだろう。
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